2017/12/07 13:47

すっかり寒くなってきましたね。流木探しも寒くて大変な季節です。

でも冬は波風が強いので流木が漂着しやすい季節なんですよ。

さて、今回は当ショップで取り扱ってる流木についてお話させていただきます。

流れとしまして、

①流木収集

②洗浄

③煮沸

④重曹でのあく抜き

⑤真水に浸水

⑥乾燥


と言った感じになってます。収集はだいたい想像通りですので、洗浄から説明させていただきます。

<流木を洗浄する>

持ち帰った流木には、砂や小石などごみが付着しています。時にはアリなどの虫も付着しています。流木内に巣を作るみたいですね。

まだ経験したことないですが、洗浄時に大量のアリが出てくることも・・・ちょっと気持ち悪いです・・・

洗浄方法は高圧洗浄機を弱めで使用しながら歯ブラシや、たわしで掃除します。金ブラシでする場合もありますが、傷がつくのであまり使用しません。


<流木を煮沸する>

続いて煮沸です。これは除菌のためですので、そんなに時間はかけません。5分~10分程度です。沸騰した湯につけるのですが、大きい流木の場合全体を煮沸するのが難しい場合、タオルを巻いて上から湯をかけて消毒します。


<流木をあく抜きする>

この工程は必要ないという方もおられますが、当ショップでは重曹を使用してあく抜きしております。重曹を溶かした水に2日間つけておきます。


<流木を真水につける>

この工程がもっとも大切かもしれません。真水につけることによって内部の塩分などが出ていくのでここは時間をかけて行ってます。

2日に1回水を変えるのを3回行います。経験上3回で水も茶色くならないので3回にしてます。計6日水につけてることになりますね。


<流木を乾燥させる>

いよいよ最終工程です。最初の一週間は自然に干します。この時点でけっこう乾いてるのですが、芯はまだまだ水分を含んでいます。

ここからは、科学の力を利用してシリカゲルをたっぶり入れた衣装ケースに入れてふたをして一週間。これでほとんどの水分は抜けました。


ここまでで販売できる状態になります。どれだけ熟練した人でも絶対にこれだけの時間がかかってしまいます。手を抜かずのんびりじっくりするのも流木の楽しみのひとつです。